自社サービスに言及したツイートにリプライするだけで、ファン増えるなと思いました。
この前見つけた海外のWebサービスについて、デザインひどいとか失礼なこと言ってツイートしたんですが、そのツイートにこんなリプライもらいました。
@daisaku hey Daisaku! おい!これは、日本企業からいくつかのハックを持っている素晴らしいだろう! :)
— Javier Sanz (@malditojavi) 2014, 10月 26
翻訳が。。でもこれだけでこのサービスのファンというか、この人のファンになるなと思いました。
「スケールしないことをしよう」を読んで思ったこと
【翻訳】ポール・グレアムによる「スケールしないことをしよう」前編 | POSTD http://t.co/0K1aN9sp9I
— Daisaku Yamamoto (@daisaku) 2014, 10月 17
【翻訳】ポール・グレアムによる「スケールしないことをしよう」前編 | POSTD
この記事には同感ですね。ほんとにそう思います。
スケールしないものはコンピュータで自動化できない部分であることが多いので、何をやるにしてもそのスタートアップの個性・オリジナリティがぐっと出てくるんだと思います。
レレレでやったスケールしないことの例もいくつか挙げてみます。
CoffeeMeetingで開催したイベントでの表彰
CoffeeMeeting Blog (みんなでコーヒーミーティング Vol.1 を開催しました!)
CoffeeMeeting Blog (2012年12月9日、CoffeeMeetingの今年最後のイベント「コーヒーミーティングフェスティバル2012」を開催しました!)
これらのイベントではサービスを広めていただけるユーザーさんをエバンジェリストとして表彰していたのですが、その際に差し上げていた表彰状がとても好評でした。
リリース直後からアクティブにご利用いただいているユーザーさんに対しての感謝は、そのスタートアップなりのオリジナルなやり方で示した方が絶対いいですね。
CoffeeMeetingの立ち上げ期に開催したカフェ貸切イベント
CoffeeMeeting Blog (半日で250人が来店!コーヒーミーティングカフェ大盛況でした!)
あとこのイベントも盛り上がりましたね。キャパを考えると、広いイベント会場でやったほうがいいんだと思いますが、CoffeeMeetingというサービスのコンセプトを伝えるうえでカフェでイベントを開催することには意味があると思って開催しました。
CoffeeMeeting/TimeTicketでユーザーさんと1:1で会うこと
これは今も続けていることですが、週に最低1回はユーザーさんと1:1で会って30分〜1時間お話しするようにしています。レレレの場合は、運営しているサービスがユーザー同士が1:1で会うというコンセプトのものなので、ドッグフーディングしていれば、自然とユーザーさんにもヒアリングしている形になっています。CoffeeMeetingで約200名、TimeTicketで約60名のユーザーさんと1:1で会っています。1:1がいいのは、ユーザーさんの本音を聞きやすいところですね。その本音からニーズが分かり、別のサービス企画に活かせることもあると思います。実際、TimeTicketのアイデアも、CoffeeMeetingでたくさんのユーザーさんと会うなかで出てきたものだったりします。
初期のユーザーさんと誠実に向き合う
ここでいう「スケールしないこと」をやるうえで気をつけるべきことは、周りからの視線を気にして「どこもやっていない自分たちらしいオリジナルなことをやろう」とか思ってユーザー不在の施策になってしまうことでしょうね。ユーザーさんがして欲しいと思っているのは何なのか、それだけをじっくり考えながら、自分自身をさらけ出してユーザーさんと誠実に向き合えば、何でもうまくいくのではないかと思います。
Foursquareの新アプリSwarmがいい!
Swarmとfoursquareみたいに、機能別にアプリにするのっていいなー。あとSwarmは想像してたより、かなり面白いアプリだった。チェックイン+友達とのミートアップみたいな感じ。
— Daisaku Yamamoto (@daisaku) 2014, 5月 16
Swarm
わたしはFoursquareを「チェックイン」というそれまでに世の中に存在しなかった行動を多くの人に広めたという点ですごいサービスだと思っていて、Twitterと並んでとても尊敬しています。
都市をもっと面白くする
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20101005/216511/
家やオフィスに閉じ籠もっていないで、みんなを外出させるようにプッシュしていくんだ。パソコンに向かうんじゃなくて、リアルな世界に引っ張り出して人と人との新しい出会いをつくり出すのが僕の大きな構想。ニッチだけど、かなり面白いことをやっていると僕は思っている。これはパソコンから離れたときに使う新しいソーシャル・ツールなんだ。
この創業者のデニス・クローリーの考え方にも勝手に共感しています。
そして今日、Swarmを初めて使って、2年ぶりくらいにチェックインという行為をしました。
米Foursquare、新アプリ「Swarm」を公開 ~すぐそこの友達と落ち合う原点回帰となるアプリ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140516_648777.html
Foursquareは「チェックイン」という用語と概念を広めた。しかし、チェックインするためには利用者がマメでなければならない。どんなに簡単だとはいえ、スマートフォンを取り出し、アプリを起動し、チェックインする手間はかかってしまう。Foursquareはこの手間をできるだけ減らすよう改良をし続け。そしてその回答として、本来チェックインする目的である近くにいる友人を簡単に見つけて、落ち合えるようにすることに特化した「Swarm」を提示したと言えそうだ。
が、上の記事にあるように、 Swarmはこのチェックインをすることが主な目的のアプリではなく、自分の位置情報を常時友達に知らせて、友達と会える可能性を高めることのほうを重要視しているアプリだと感じました。
機能的には、2年前くらいに出た、Highlight とか Glancee(Facebookが買収) に近いアプリですね。最近のアプリだとCircleやHere On Bizがちょっと似ている感じでしょうか。
ただSwarmはまだ会ったことのない人とコミュニケーションするアプリというよりは、すでにForsquareで友達になっている人とのコミュニケーションをするアプリなので、用途は既存アプリとはかぶっていません。
わたしがSwarmでいいと思ったのは、
- 今ここに入る人(150m圏内)
- 徒歩圏内に入る人(1.5km圏内)
- 周辺のスポット(10km圏内)
- この地域内(40km圏内)
- とても遠くにいる人
というカテゴリーで友達を表示する点ですね。
アプリの目的である「友達に会う」というゴールにたどり着きやすい見え方になっていると感じました。
友達とのミートアップをゆるく募集できるプラン機能はまだ使っていませんが、TwitterやFacebookで呼びかけるよりも敷居が低いので、いつかやってみたいなと思っています。
というわけで、このSwarm、かなりいい第一印象のアプリでした!
エヴァン・ウィリアムズのすごさ
Twitter共同創設者が語る、「10億ドル企業のつくり方」
http://wired.jp/2013/10/09/ev-williams-xoxo/
エヴァン・ウィリアムズがインターネットの本質について語っています。
ウィリアムズ氏によれば、インターネットとは結局のところ、「人々が求めているものを与えるようにつくられた巨大な装置」だ。
「インターネットは人間の欲をより達成しやすくする。すなわち、便利さをもたらす」とウィリアムズ氏は言う。「インターネットにおける利便性は、基本的に2つのもので成し遂げられている。スピード、そして、わかりやすさだ」
「インターネットで本当にヒットしているものが何であるかを研究すると、それらが長けているのは、物事をスピーディーにし、人々に考えさせないことだとわかる」。人々は待ちたくないし、面倒なことを考えたくないのだ。
「10億ドルを超えるインターネット企業をつくりたければ、方法がある」とウィリアムズ氏。「人間の欲をつかむのだ。これまでずっと続いてきたものが望ましい。そして、欲を突き止めたうえで、現在の技術を用いてステップを取り除くのだ」
インターネットは、人間の本質的な欲望を簡単に素早く満たす装置だと言われていますね。たしかにエヴァン・ウィリアムズがこれまで作ってきたBlogger、Twitter、Mediumは「自分の考えを誰かに知ってもらいたい」という根源的な欲求を簡単に素早く満たすサービスだったように思います。
エヴァン・ウィリアムズはMediumのプロフィールにあるように「タイピングと思考を促すシステムを作る」と宣言している人で、そんなシステムを一貫して作り続けているのがすごいんですよね。
ぼくはいまレレレという会社でCoffeeMeeting(運営中)とFriendToss(開発中)というサービスを作っています。これらは「新しい人との出会い」を生み出すサービスなんですが、性別、年齢などは関係なく、人との出会いというのは人間の根源的な欲求のひとつじゃないかと思ってるんですよね。この欲求を簡単に素早く満たすサービスが作れたら、たくさんの人に楽しんでもらえるんじゃないかと思って、日々開発しています。
エヴァン・ウィリアムズのように自分の信じた軸をぶらさず、これからも進んでいきます。